マスコミの一連の報道に抗議し、この記事をリンクする事とする。
科学的な議論を、政治的なもの、と捻じ曲げないでほしい。
詳しくは下記記事を見られたし。
ロハスメディカルの記事『新型インフル 「マスコミ報道に憤り。議論続け、逐語で公開を」 森兼氏』
少しだけ、補足を入れておく。
私は、他のブログのコメントで、こう述べている。
要は、新型インフルエンザ感染被害・拡大防止のために、本件の足立さんの決定には否定的である。...しかし、だからと言って、否定的な意見を持つ人への事実関係を違えていいか、というとそれは違うと思う。
民主主義の重大なポイントは、自己と違う意見もちゃんと尊重することだと思う。それなしでは、何も成立しない。自分だけの世界などではないのだから。
自分の利得を失う決定であっても、事実関係を違えて伝えたとしたら、一体伝えられる何を信じればいいのか。
反対する意見であるからこそ、正しく伝えてほしい。その上で、納得できるか、できないのか、行動するとしたら、自分はどうしたらいいのか、を決めればいい。*1 *2 *3
報道規制が、数十年前に何を生んだか、また、今でも何を生んでいるのか、よく考えてほしい。...関係者の勇気ある行動を、期待する。
さらに再補足で、日本ウィルス学会での話を書いていましたが、正式な要望が掲載されるとの連絡がありました。情報を修正しておきます。*4
補足：学会の要望書出ましたね。ただ、かなり簡素な内容で、特にエビデンスの引用もなしですね。
新型インフルエンザワクチン接種に関する日本ウイルス学会からの要望書（PDF）
また、いい機会ですので、私がコメントしているブログ*5での、マスコミ関連の記事(リンク)を二つほど紹介しておきます。
『新小児科医のつぶやき - 社会の暗部』
『新小児科医のつぶやき - メディアスクラムは隠蔽の呼び水』
[written by luckdragon2009 / 2009/11/06 04:05]
*1:そういう時の報道は意見の吟味ではなく、その関係者を槍玉にあげ叩く、というある意味やつあたりめいた報道が多くて閉口する。おまけに、それに追従する変な視聴者までいる。洗足学園の件を忘れたのですか？ ほんの数ヶ月前ですよね...。
*2: なお、私がブログにコメントした、ブログ主催者が DrPooh氏のブログでコメントしている...了解とってる時間がないし、本人お休みの日ですので、引用はしない...が、実際、結論できる治験の条件ではなかった、という指摘がなされている。...そういう意味では、責任を取らなければならない人間が苦悩の末、出した結論という事も言えるのである。
*3:記事に対する意見も、自分自身の精神に問いかけられているような内容であるのは、興味深い。というのにも、私のブログ自身に記載あるとおり、私の身近には、新型インフルエンザの高リスク対象の患者がいるのである。
*4:別に盲信している訳じゃないから、情報の訂正連絡あれば、早速変更するわけだ。これが科学的懐疑主義に従った態度だと思う。
*5:ここは本当にすばらしい記事多いです。コメント欄に付く常連のコメントも鋭い。日々勉強させていただいています。
