関連の心理効果には「ダニング·クルーガー効果」があります。
wikipedia:ダニング·クルーガー効果 - 忘却からの帰還 創造論/ID論 [旧サイト] - アットウィキ より。
Dunning and Krugerは、この仮説を検証する実験をCornellの心理学の学部学生に対して行った。一連の研究で、彼らは、論理的な推論のスキルと文法的なスキルとユーモアについての被験者の自己評価を調査した。テストの得点を見せられた後、被験者は再び、自分自身のランクの評価を求められた: 有能な人々は正しく自分自身のランクを評価したが、無能な人々はそれでもなお、自分自身を過大評価した。
http://www24.atwiki.jp/kumicit/pages/925.html
なぜ、有能な人が自己評価を正しく認識しなおすことができるのか。
それは、有能な人がある程度、自己知識に関して、自己研鑽を怠らないことに起因すると思います。自己の得ている知見を常にチェックし、誤っていたら訂正する故に、有能な人は自己の有能な能力を保持するわけですが、その部分の習性故に、自己の能力再評価も素早い、と。
一方で、有能ではない人は、「自己評価が実は高いのに、誰も評価しない」とぐずぐず悩んで、自己研鑽をさぼったりします。それでは、元々低い自己能力は低いままですよね。
また、自己研鑽をしない一方で、能力がある人のアラを探して悦に入ったりします*1。
ダニング・クルーガー効果: さいころニュース 日本最大規模のビジネス向け心理学ニュースサイト より。
「自分の無能さを、把握できないほどに無能」
という書き方をすると皮肉すぎですが、「人は自分が得意でない分野では自分の能力を見誤る」と言うならば納得できるのではないでしょうか
http://www.shinrigaku-news.com/article/61624723.html
専門家は、その分野の知識を広範に得ているのですが、専門家以外はその部分がありません。故に、少しの相手の誤りを見つけると、他にも相手の誤りがあるのではないか、と慢心に陥ってしまう。実は、そこは専門家のほんの小さな齟齬だったのかもしれないのに。
専門家は、その広範な知識故に、小さな齟齬なんて一瞬で修正してしまいますし、豊富な知識は誤りを修正して、さらに情報を得る素地になっていたりします。
そこに気づかないと、小さな齟齬を指摘していたら、いつの間にか自分の他の文章が大幅に添削されていた、なんて事が起き得ます。
そういう部分に気が付いていないといけないと思いますけどね。
余談だが...。
2013-08-29
↑ これ*2も、そこはかとなくそんな雰囲気*3が。
専門家って、隠れている知見が大きいので、何かあるとそこからの自己知識のアップデートがすさまじいのですけど、批判した方はそれに気が付いているのでしょうか?