luckdragon2009 - 日々のスケッチブック(Archives)

luckdragon2009 - 日々のスケッチブック [過去記事]

本日、開催されるワクチン検討会議の前に、情報整理。

本日、8日、Hibと肺炎球菌のワクチンについての検討会議が厚生労働省で開催されます。
そこで、今までに判明している、情報のリンクを今日は紹介しておきます。


発端の 3/5 くらいの情報では、下記の内容。
2011-03-05』から。

当初流れたロット番号説は、並べてみる限り否定的な気がします。あえての共通点を挙げればPCV7のみが共通して接種されていますが、それをどう考えるかは情報が少なすぎるような気がします。もう一つ経過のうち、症例3の3日後死亡の死亡までの経過ももう少し情報が欲しいところですが、ここもこれだけの情報ではまだ何とも言えないところです。

http://d.hatena.ne.jp/Yosyan/20110305


【ヒブ・プレベナーで4児死亡の件について,一医師からのメッセージ】 - Togetter』から。*1

厚労省からQ&A】 厚生労働省のページ http://ow.ly/48ovl に,今回の件についてのQ&AがPDFで掲載されました.ご参照ください. http://ow.ly/48ovy

http://togetter.com/li/108115

私のコメントは、上記のコメント欄に書きました。

@rt_luckdragon luckdragon2009(rt用)
基本的に疾病に関するワクチンの危険性は、現疾病にかかるリスクを軽減させる設定のため、ワクチン接種が疾病よりリスクは軽い。潜在的なコンタミや、ポリオの生ワクチンの問題はあるけど。 http://togetter.com/li/108115
3月5日 Togetterから

http://twitter.com/#!/rt_luckdragon/status/43801836121104384

@rt_luckdragon luckdragon2009(rt用)
医学的な論文で、エビデンス説明すると、利益相反も含め、説明が難解になってしまうのが、ワクチン忌避に繋がりやすい、というのが、医療機関利用側からは多い意見ですね。後認知バイアスもありますし。ゼロリスク思考も強い。 http://togetter.com/li/108115
3月5日 Togetterから

http://twitter.com/#!/rt_luckdragon/status/43802902891991040

@rt_luckdragon luckdragon2009(rt用)
基本的に...という言い方はエビデンスに基づかない大雑把な良くない言い方ですが、ワクチンの臨床に際しての設定検査が、そう設定される、と理解しておけば良いかも。 http://togetter.com/li/108115
3月5日 Togetterから

http://twitter.com/#!/rt_luckdragon/status/43804886189608960


昨日の時点での情報としては、下記の内容。
※数字修正 ワクチンのニュース2つ その6 接種期間の延期(対象の拡大) - 感染症診療の原則

5例目の乳児死亡のニュース(産経)です。
関連性を検証しないまま、新型インフルの時のように、ほら1人、ほーらまた1人、と報道することの問題が懸念されます。
確率論や疫学を勉強するとすぐ気づきますが、「交通事故にあったひとの共通因子を調べたら、なんと全員、その日の朝、ご飯を食べていた/珈琲を飲んでいた ことがわかりました」的な説明がヘンだなあというセンスは大事ですね。

http://blog.goo.ne.jp/idconsult/e/5fce2677281177bab8ac33ae385c38f5


【ワクチンの安全性について】ヒブワクチン、小児用肺炎球菌ワクチンおよび同時接種の中止問題(2011年3月7日)

皆様ご心配のことと思います。まず、今回亡くなられた4名のお子様およびご家族の方に、心よりお悔やみ申し上げます。
 結論から先に書きます。この2種類のワクチンおよび同時接種の安全性は、現時点でも揺るぎないものです。再開され次第、子ども達をこの2つのワクチンで防げる病気(VPD)から守るために接種を受けて下さい。

 さて、ワクチンは人類の幸せのために極めて貢献していますが、これほど誤解されているものはありません。ワクチンで防げる病気(VPD) はすべて、大変重大な病気です。

...残念ながら、日本ではこの有害事象の総てがワクチンの副作用と誤解されているのです。

...ワクチンを受けられるくらい元気な子どもが亡くなることは極めて稀ではないかとお考えだと思います。しかし実際は多いのです。乳幼児突然死症候群SIDS)も毎年約150人の子どもに起こっているのです。類似の突然死を含めると数はもっと多くなります。それを含めて0歳児では毎年、生まれつきの病気(特に心臓病)、肺の病気、細菌性髄膜炎を含めた感染症などで約2,500人の赤ちゃんが亡くなっているのです。


まあ、現時点では、検討される前であり、あまり何も言えることはないのだが、最後に引用した記事の内容のとおり、ワクチン自体に原因があるとも限らず、別の原因で亡くなった事例が、重なって見えているだけ、という事も十分にあり得ます。
そういう意味では、コンタミ*2や、何らかの特定できる要因がワクチンにない限りは、接種を忌避する必要性はないと思います。勿論、分析して、何らかの問題が発覚すれば別ですが、その場合も、そのリスクと、ワクチンによる利得、ベネフィットを比べて、冷静に評価すればよいだけです。


まあ、ワクチンに限らず、生活の総ての場面で起きる、利益と損失を考察した、論理的行動*3を行えばよいだけだと思います。


検討会議の内容が分かれば、また続編の記事を書きます。...本日は、このくらいで止めておきます。

関連リンク
「お子様に肺炎球菌ワクチン・ヒブワクチン接種をお考えの親御様へ」 - 感染症診療の原則

参考書籍
[]

*1:今回、あまり引用していないので、詳細はリンク先を参照してください。

*2:異物混入。

*3:論理的に考えても、行動が伴わなければ、それは論理的行動とは言わない。