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エジプト事情、ひとまずの分析

中東の窓 : エジプト情勢(新3人トリオ)』より。

ムバラクの本音は勿論解らず、街の声にもかかわらず、居座るを図る可能性もあるかとは思いますが、副大統領の任命と言うのは、これまで継続してムバラクが拒否してきたことで、政権のNo 2を作らないこと自分の長期政権を維持してきた政策の大転換で、矢張り大統領職を辞せざるを得ない可能性も視野に入れだしたと見るしかないと思われます。

因みにこれまでエジプト(共和制になってから)は大統領の交代が選挙で行われたことはなく、ナセルの時は国会議長だったサダトが大統領となり(確か、67年戦争で大敗北の責任をとり、または帰せられて、自殺したアーメル副大統領の後が任命されていなかったので、憲法上No2のサダトがなった)、ムバラクの時はサダトが暗殺され、副大統領のムバラクが大統領になっています。

双方とも、当時は政治的力は未知数で、長くは持たないだろうと噂されていたものですが、特にムバラクなどは30年も持ったわけです。

それはともかく、副大統領の地位の重要性と彼が何故副大統領を置かなかったかを考えるときに、矢張りその任命は、終わりの始まりと考えた方が正しいと思われます。

http://blog.livedoor.jp/abu_mustafa/archives/3403160.html

...副大統領を立てる、という事がキモな訳だ。
問題はエジプトの大衆が、状況を受け入れるか、軍や警察がどう動き、どう指揮系が動き、従っていくか、のように思うが、もし副大統領候補に民衆などが従っていけば、事態の早期解決もあり得る、という事になる。...後ろ盾の国などの諸事情の感情とは別に、国の民衆がどう受け止めるか、という事みたいだね。


それが新たなる停滞と、長期の恐怖の始まりになる可能性は、あるのではあるが...。