luckdragon2009 - 日々のスケッチブック(Archives)

luckdragon2009 - 日々のスケッチブック [過去記事]

正しい行動は、正確な情報を知る事から。ペースメーカー使用者は、外見では見分け付かないことにも注意を。

江川紹子@amneris84さんたちの語る、「マナー、エチケット、ルール」って何だろう?・・・携帯電話の電車内使用に関するマナーを例に(イギリス、トルコとの比較つき) ほか - Togetter』についての話。*1
まあ、アナウンス自体は無意味だとは思わない。...電車の中で大声で話したり、お酒飲んだり*2、モノを食べる*3のは、やっぱり勘弁して欲しいし。
でも、実際のところ、どれだけの人が「ペースメーカー装着者への注意事項がどういうもので、実態としては、どういう事が問題とされているのか。」とか、「その注意を受けた、ペースメーカー装着者が、悩みつつ、どう日々の生活を送っているのか。」とか、そういう内容を意識して、アナウンスを聞いていたかは、多分疑わしいことだと思う。
以前、このブログでも紹介した「[“ユニバーサル”を創る!―ソーシャル・インクルージョンへ]」には、ペースメーカー装着者が登場する。
携帯電話については、実際にはさほど気にするほどではない事。それよりも、他の気をつけるべき要素があること。例えば、電磁調理器、盗難防止装置、溶接の機械などに気をつける必要があること。そんな内容を語っている。これらの勧告は、リンク先でも紹介したが、文書になっている。→『ペースメーカー装着者・注意点
重要なポイントは、実際の動作に影響を及ぼすのは、近距離に近接する電波源であり、また、ペースメーカー装着者が、優先席付近にだけのみ、留まっているはずのない事。また、実際の誤作動時にも、即座に遠ざければ、動作は正常に復帰していると報告書にあること。...そういった内容にあるのだと思う。


これは聞いた話だが、ペースメーカー装着者は、本人が言い出さない限り、外見上からは見分けが付かないので、「元気そうなのに、優先席に座りやがって」と言われた話を聞いた事がある。*4 *5
また、書籍にも記載されているが、登場する本人も似た悩みを抱えている。*6
...後、これが痛烈なのだが、この書籍には、別の障害者に、本人が「障害者の気持ちは、おまえらにはわからない。」と言われたエピソードも登場する。*7 *8


...内臓疾患は基本的に外見からは分からない。癲癇などの稀にしか発言しないもの等は、なおさらであろう。実際には、理解ある人にしか、自分の境遇を語らないが、結構悩んでいるケースも多いと聞く。


ちなみに、ペースメーカー装着者は、医療上の禁忌として、CTスキャンなどができません。*9
多分、他にも似たケースでの危険性はあるでしょう。そっちのリスクの方が、携帯電話などより、本人たちは心配しているのではないかと思う。

関連リンク
http://www.tele.soumu.go.jp/j/sys/ele/medical/chisi/index.htm
不要電波問題対策協議会の作成した「医用電気機器への電波の影響を防止するための携帯電話等の使用に関する暫定指針」について医薬品等安全性情報第137号


ペースメーカー装着者・注意点
http://www.jsrt.or.jp/web_data/news_files/1112866748_p.html


江川紹子@amneris84さんたちの語る、「マナー、エチケット、ルール」って何だろう?・・・携帯電話の電車内使用に関するマナーを例に(イギリス、トルコとの比較つき) ほか - Togetter


http://ameblo.jp/moonsun3/

*1:そういえば、twitter を公開して、さして経たずに、こういう一般に注目されるところに、私の発言も載ったのには、びっくりした。まあ、江川さんは、以前から記事とか色々読んではいるけど、かなりの有名人ではあるので、会話に参加すれば、こうやって、ごく普通に私も出てくるのは、まあ驚くような事もない、普通のことなのかも。

*2:電車で飲酒を咎められて、それに異様に抗議する場合、過去に記載したが、アルコール依存症に陥っている可能性があります。『アルコールを毎日必ず飲んでいる、というのは異常状態と気付こう。 - luckdragon2009 - 日々のスケッチブック』で取り上げています。

*3:食事を取ること自体に異様に固執している場合には、食事に対する精神的な逃避状態にある場合があります。これは実際にそういう症例が報告されています。酷いときには、頻繁に食事と嘔吐を繰り返すような場合もあります。...まあ、水分補給くらいは大目に見てやれよ、と思うが。

*4:携帯を使ってたら、言われたエピソードは、twitter で書いた。

*5:twitter で教えて頂きましたが、下肢麻痺や、そういった身体的な障害がある場合に使用する装具は、近年進歩が著しく、外見上そういった状態にある事が分からない程になっているそうです。つまり明確な身体障害があっても、ぱっと外見を見ただけでは分からない、という事です。つまり、何も問題ないように見える人が優先席に座っていても、そういう発言をされてしまう事は、あり得る、という事ですね。実際に体を動かそうとする時に、そういった障害を持っていると分かる訳です。

*6:該当書籍、P.13。

*7:言った本人は、「障害は明確に外見でわかる。」とでも言いたいのだろうか? ちなみに、私もハンディキャップを持つが、外見ではまったく分からない。また、以前取り上げたが、癲癇についてのサイトをやっている人もそう主張していたが、実際には、癲癇と言うのは多様な症状を持ち、潜在人口もかなり多い母数を持つのに、実際の症状や数の多さは、一般には知られているとは、言えない。...実際には、多くの人が潜在的な癲癇の発言可能性を持ち、軽微なものも含めると、人口比はかなりの程度にも達する。...意識されず、外見で分からないのなら、気づくはずも無い。なお、癲癇に関するサイトは、ここ。→『http://ameblo.jp/moonsun3/

*8:少し前の注釈にも記載したが、既に装具の発展は、障害が「外見上見えない」状態を可能としている。本人が奇異の目で見られる事がないのと同時に、そういう状態にある事に気づきにくくもなるのは、痛し痒しではある...。

*9:http://www.jsrt.or.jp/web_data/news_files/1112866748_p.html』を参照してください。