http://wiredvision.jp/news/201012/2010120322.html
米航空宇宙局(NASA)の研究者らが、生物の主要6元素(炭素、水素、窒素、酸素、リン、硫黄)の1つであるリンの代わりに、砒素を使って細胞を増殖させることに成功した。これまでの生物学の常識を覆す発見だ。
『Science』誌オンライン版で12月2日(米国時間)に発表された論文によれば、この細菌は、砒素の一種を自身の細胞機構に取り込むだけでなく、DNAにさえ取り込むようだという。
砒素は、DNAの整然とした二重らせん構造を維持したり、タンパク質を活性化したり、体内を駆け巡って細胞にエネルギー供給したりするといったリンの果たす役割をこなすには、化学的に不安定すぎると考えられてきた。砒素はリンと化学的な性質が似ているため、身体に取り込まれやすいが、強い毒性がある。
http://wiredvision.jp/news/201012/2010120322.html
やはり、驚愕の発表だった、NASA の研究発表。
地球外ではなかったが、特異な環境下で現在生きている細菌に、現状の生物と違う仕組みが存在するのは、まさに、センス・オブ・ワンダーなＳＦみたいな世界である。
が、実在の生きている細菌なのですね。ヒ素は現有生物には毒性が高いし、リンと科学的には性質が似ているゆえに、体に取り込まれやすい性格もある。この細菌で、即効性のヒ素除去薬なんてのは、まあ、無理かもしれないけど、研究成果は何かに役立って行ってほしいものだ。
そういう生物相が存在する世界も、宇宙にはあるのかも。土星の衛星タイタンとか、無理かな？(遠い目)
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