luckdragon2009 - 日々のスケッチブック(Archives)

luckdragon2009 - 日々のスケッチブック [過去記事]

結局、イロモノは落ち、マトモなのが残った。懸念材料はあるけど。米国の中間選挙。

オバマだけでなくペイリンも「負けた」中間選挙 | 冷泉彰彦 | コラム | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト』より。

いずれにしても、その共和党を勝利を牽引したのは保守ポピュリズムの「ティーパーティー」だった、表面的にはそう見えます。また解説として間違ってはいないと思います。

それどころか、今回の選挙を契機にして、ペイリン自身が大統領候補に擬せられる動きは、下火になってゆく可能性も出てきたように思うのです。

http://www.newsweekjapan.jp/reizei/2010/11/post-219.php

共和党の躍進が見えた、中間選挙だった。
が、懸念していたティーパーティ党の動きはここに来て、必ずしも懸念の内容とはならなくなっているようです。非常に危険と言うか、変な主張が多かった、過激な政治主義を掲げるティーパーティ党ですが、選挙の実態をよく観察して見ると、そうではない、という分析がされているようです。
続けます。

ペイリン個人の戦いということになると、今回の選挙結果によってかなり疑問符がついた、そこには3つの理由があります。

1つめは、自分の「お膝元」であるアラスカ州での意外な苦戦です。

2点目は、ペイリン人気にあやかった「ティーパーティー系女性候補」が上院で「勝てる選挙」を2つも落としたということです。

共和党はペイリン人気に幻惑されたことで、勝てる候補を選ぶことができずにこの2議席を失ったと言っても良いでしょう。そして、この2人の惨敗のイメージは、否が応でもペイリンの資質への疑問という動きへと連なって行く、私はそのように見ています。

3点目はもっと重要な話です。選挙結果は確かに衝撃的ですが、ではこの後の政局は衝撃的に推移するのかというと、どうも違うようなのです。「ティーパーティー」系の候補たちは「医療保険改革の全面撤回」であるとか「一切の公的資金注入の禁止」などという、それこそ過激な公約を掲げて当選してきました。ですが、そもそもそんなことは実現不可能なのです。

http://www.newsweekjapan.jp/reizei/2010/11/post-219.php

細かい分析等は元記事を見てほしいが、現実には投票には一時期の熱気のようなティーパーティ党の動きはなく、冷静な投票行動が見える。また、実際の選挙後の政治行動を考えるに、集会で出していたような過激な政治主張は実際の議会の議事運営を考えるに、行動として採用することができない。
つまり、現実的に考えると、実質的には共和党自身の勝利と捉えなおす事もできるし、あまり大きな脅威には、実際にはならなくなってきている、と捉える事もできる、という事になる。


...ただし、懸念材料はある。
「ペイリンのリアリティーショー」予想外のヒットの秘密は何なのか? | 冷泉彰彦 | コラム | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト』を見てほしい。

ある意味で、この「アラスカの大自然の中のペイリン」というのは、その開拓者精神の原風景を感じさせるのです。

http://www.newsweekjapan.jp/reizei/2010/11/post-224.php

アメリカの選挙民は必ずしも科学的見解を支持する層とも限らない、というのを私は知っている。進化論以外の内容を教科書で教えようとする動きも根強い。
...まだまだ、楽観視は禁物のようだ。

関連リンク
オバマだけでなくペイリンも「負けた」中間選挙 | 冷泉彰彦 | コラム | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
「ペイリンのリアリティーショー」予想外のヒットの秘密は何なのか? | 冷泉彰彦 | コラム | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
保守派の「茶会」に対抗、無党派層が「コーヒーパーティー」結成 米国 写真3枚 国際ニュース:AFPBB News


ルイジアナ州の生物教科書採択への宗教右翼の介入は退けられた: 忘却からの帰還