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報道と、企業の品格

2010-10-29

luckdragon2009 2010/10/30 03:35 今日は朝、早いので、今起きましたが。

関係者存在の証明問題ですが。
これ、昔のアメリカの報道問題を思い出しましたよ。ニュースソースの守秘問題。

これって、仮定の話ですが...。

(関係者が存在していた場合) and (朝日がニュースソースを明かせない[報道の主義]) = (現時点での報道状態)

上記の場合は成立可能です。

しかし、訴訟を起こされて、
(本記事は捏造だった) = (訴訟の敗訴)
となってしまった場合、朝日自体のダメージは非常に大きいわけです。
(なお、カイワレダイコン訴訟の場合、どうも被害額に対して、補償額は非常に小さいので、多分、ここの補償額を考察にあてると、間違えると思います。名誉毀損にせよ、風評の損害補償にせよ、実際の補償額は小さいようです。判決[私のカイワレ訴訟の文面]を読む限りでは。)

で、現時点で、訴訟は既に起こされるのであれば、ニュースソースの守秘を、朝日新聞自体と天秤にかければ、どっちが重いか、なんですが、会社の存続の方をとると思います。

すると、本当は関係者がいた場合には、朝日は、ニュースソースの守秘は放棄せざるを得ないと思うのですが。

うーん。この考察間違っているのかな?
つまり、朝日は捏造でなければ、謝罪の代わりに、関係者の言質を告げると思うのですが。(メモとか取ってなかったのだろうか? ICレコーダくらい使っていそうなんだが...。)

http://d.hatena.ne.jp/Yosyan/20101029


さて、今の段階では、事実は明らかになっていないし、裁判にもつれ込んでも、最後まで真実は闇の中と言うこともありえる。実際、そうなった事例も、多々あるだろう。
しかし、実際、41患者団体が声明を出し、言及された大学の教授、関連団体、名指しされたベンチャー企業、総てから抗議、非難を受けている状態で、何も謝罪せず、言及もほとんどしない、この状態を続けていると、本当に、珊瑚の捏造事件のようなことになりかねない。
無論、主張したい事があるかも知れないし、裁判も見据えた、黙秘行為なのかも知れない。
しかし、報道されたワクチンの事例自体が、オンコセラピー・サイエンス社の10/15時点のニュースリリースで、名指しされた関係者が実は無関係だったと判明しているわけであるから、社会の公器として、対応すべき内容があるのではないかと考える。


少し話を離れるが、私個人がたまに自己の自戒として、読み返す書籍に、「企業の品格」という本がある。
まあ、この本も、ある時期の「品格」の用語の流行に乗ったタイトルで語られがちだが、実際の企業が、営利目標と言う会社の基本目標に加え、実際の企業の業務方針の真摯さ*1、従業員への基本的配慮*2などの、自己の企業イメージに対する良き品格が求められる、という真っ当な事を主張している書籍だと思う。
不況でもあるし、企業自身の利益へ、企業の行動が流れがちだが、逆に、景気の回復には、消費行為への回帰自体も必要で、そういう意味では、そういった品格が、回帰をもたらす気もするし、企業に求められている態度のように感じる。


朝日新聞も、関連報道に関し、企業の品格を以って、真摯な態度を示してほしい。
[]
[会社の品格 (幻冬舎新書)]

関連リンク
2010-10-25
2010-10-26
2010-10-29
2010-10-30


医療報道を考える臨床医の会
朝日新聞社に適切な医療報道を求めます(2010/10/27)
電子署名募集(SSL対応)*3
関連情報(報道など)

関連リンク(報道に関する解説と、臨床研究についての考察)
http://skyteam.iza.ne.jp/blog/entry/1865699/*4

補足
Naoto Ueno, MD, PhD (@teamoncology) | Twitter

*1:品質の良い商品・サービスの確実な提供。誠実な企業態度。

*2:勤務への正当な報酬評価、勤務状態の適正な管理、残業代のごく普通の支払い行為。

*3:2010.10.27 時点で、私は既に署名済みです。

*4:この件、朝日新聞の報道間違い(多分。推測だが...。)に関して、重要な示唆を与えてくれそうだったので、リンクを紹介しました。なお、この記事の考察内容に関しては、知識不足により、内容として評価が適切かどうかの判断が難しいので、評価を保留します。記事を読んで、各自判断をお願いします。