luckdragon2009 - 日々のスケッチブック(Archives)

luckdragon2009 - 日々のスケッチブック [過去記事]

私は、この時代の、この広告を笑えません。

笑える?
いや、私には、非常に背筋に寒気を覚える。
時代が暗く、貧しさにあえぐ人が多い時には、内政に不満を覚える人たちに対する不満のはけ口として、外敵が形作られる事が多い。
困難な状況を分析し、解決法を考え、試行していく、これは実は大変な事です。
粘り強い努力が必要とされる地味な仕事*1よりも、あまりよく知らない、少し離れた国のせいにしていれば、そして、それに対して無責任にも勇ましい内容を語って自己満足している方が、はるかに楽だ。
そういう情景が若干目立ち始めた光景を、私は危ういものに感じているから、この本に載っている内容を笑えない*2

関連リンク
http://www.radical-imagination.net/2010/08/post_1638.html
この本の紹介あり。

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[神国日本のトンデモ決戦生活―広告チラシや雑誌は戦争にどれだけ奉仕したか]

*1:一般に公務を付託されている組織が目的としている内容でもある。

*2:実際、エヴァンゲリオンなどは、妙に光景がオーバーラップする。