luckdragon2009 - 日々のスケッチブック(Archives)

luckdragon2009 - 日々のスケッチブック [過去記事]

悲惨な問題さえ、相手を悪いとするのは、後知恵バイアスと自己被害のスルー。

更新はゆっくり、と書いたが、少し真剣な記事を増やすつもりでいる。何故なら、日本の苦境は自己の身近にも、ひたひたと迫ってくるのが見えるからだ。
ゆっくりと水位を上げる川の流れ*1は、まだ大丈夫、と言いつつ、自己も既に被害を受けつつある*2。完全に被害を被る事態になれば、ブログ閉鎖も検討に入れるだろう。まあ、少しだけヤバイ事態だと言う事だ。
さて、本論。『自滅するシートン おかわり - シートン俗物記』の記事を読んでいて、『貧乏による貧乏人根性 | 女子リベ 安原宏美--編集者のブログ』の話を知った。生活保護者が、生活保護者自体を攻撃する。そして、実際の貧困や暗さについて、自分の状況ではない、と理解する。該当の文章を読んでいて、非常に納得するとともに、この国の社会福祉と、生活者*3のやり切れなさが、強く想起される文章だった。
悲しい状況にいる身だからこそ、自分はそうじゃない、と思い募るのは、ある意味、自己被害は存在しない、と思う事により、感情を殺そうと試みているようなものだ。*4
でも、時々思うのだが、大人でも思いっきり泣いていいし、時には甘えてもよいと思う。死の直前の少しの期間にやっと甘えてみたり、相互理会に至るみたいな話が日本*5に多い*6が、そんなのは止めておきたいと思うのだ。もう少し、日常を幸せでいっぱいにしようよ。

*1:堤防の高さを越えると?

*2:この懸念は、最近、Yosyanさんのところで言及した。私が歳をとったら、というコメントだが。

*3:生計を立てるもの、と言う意味で、国民とは書きませんでした。ある意味、悠々自適な人間を外しておきたい、という含みがあります。

*4:そう考える事で、その状況から脱する発想を持てる場合には、逆に積極的に、そういう発想を持っても良いと思うが、無実な誰かに明確な実害を与えるのは避けたい。

*5:日本以外にも多いのかもしれないが、そういう分析をしても、悲惨な現実は変わらない。あっちの方が悲惨、という話は、問題を解決せず、スルーさせるだけ。

*6:おしん」「一杯のかけそば」みたいな話が、それに拍車をかけていると思うが、そういうので感動しているのが、実は充足している暇な生活者だったりするのに嫌悪感を覚える。多重債務者に、そんな話で感動している余裕などはない。